時事を斬る!

国ベッタリの裁判所と「癒着」する弁護士会が行う安保法制反対訴訟の茶番

(2015年11月23日)

安保法制反対の11月19日の国会前大集会で、日弁連が国に対して訴訟を起こすと宣言してたよ。「我々日弁連が、法律家として安保法制の違法性・違憲性を全面的に裁判で争う」というかっこいいもの。その上で集会参加者に、裁判傍聴その他の支援を要請していたんだ。

この演説内容はまずは当然の話といえそうだね。でも裁判・裁判所の実態を多少なりとも知ってる私としては、これを聞いていやな気持ちになっちゃったんだ。

その理由の第一は、安保法制のような国の根本として政権が選択した政策については、最高裁は絶対に否定しないということ。つまりこの裁判は勝てっこないんだよ。

だって最高裁判所長官の人事権は総理大臣が握ってる。政権に逆らえば人事で逆襲され、裁判所の組織はガタガタにされちゃうよ。だからいざとなると、裁判所は憲法や社会正義など完全に無視する。要するにこの種の裁判は出来レース。裁判所は腐りきってるんだよ。(裁判所の腐敗については「三権分立の虚構」ご参照

第二には、弁護士は当然にそうした実態を熟知しているということ。これを知りつつ「勝つ可能性は十分ある」という幻想を人々に振りまく。そしてあくまで弁護士会は「正義の味方」という体裁をとり続けるんだ。

第三としては、この勝訴を得るために最も可能性の高い現実的手法が、こうした裁判所の腐敗を一般社会に知らしめることにある点だよ。
今までは裁判官が優秀かつ清廉ということで、裁判所や判決が批判の対象にはっていない。だから腐敗ぶりが表面化することもなかったんだ。

そもそも裁判所という役所には、他の省庁が持っているような権限・権力を持ってない。彼らの存立の基盤はやたら高いプライド。その一方、裁判所は世論をやたら気にしてるんだ。

でもその組織的腐敗が世に知られボロクソに批判されちゃうと、彼らの心の支えであるプライドがズタズタにされる。だから「そこまで言われるなら、世の信頼回復のためにも真っ当な判決を出そうか」。こう考えてくれる可能性があるように思うんだよ。

だから第四として、登壇した弁護士は大集会の参加者に「裁判所の腐敗の実態」を訴えるべきだったということ。弁護士が本気で実態を話せば、約1万人の参加者は実態をすぐ理解するはずだもんね(ただしこの弁護士さん個人は立派な人なんだよ)。

となるとそれが世に広まっていく。今まで司法批判を一切しようとしなかったマスコミも、これを報道せざるを得なくなるわけだよ。

そして第五が、弁護士が「裁判所の腐敗の実態」を話そうとしない理由にある。つまり「これを伝えれば弁護士の立場も具合が悪くなる」と弁護士が考えてと思われる点だよ。彼らは「あくまで司法は神聖であり、その場で活躍する弁護士も高潔存在」という格好にしておきたいんだろうと思うんだ。

だって今まで弁護士が「裁判所の腐敗の実態」を積極的に話したなんてことは、まず聞いたことないもんね。
当然ながら弁護士業も、本質的には営利目的のビジネスなんだよ。

その意味から弁護士会には二つの顔があるんだ。一つは「正義の味方」としての顔。もう一つは弁護士業界の利益を追求すべき職能団体としての顔だよ。
むろん弁護士会にとっては後者(利益)の方を重要視するね。だからこの双方が対立した場合には後者を優先してるよ。

その典型が、今日成立しそうな刑事訴訟法の改正問題だね。これは盗聴の飛躍的拡大や冤罪が多発するであろう司法取引を容認するという恐ろしい法案。
なんとこの改定に、活動領域の拡大を認める等の鼻薬を嗅がされた日弁連が賛成に回ってるんだ。

いわばキャスティングボートを握った日弁連が賛成すれば「勝負あった」だね。結局日弁連は、自身の利益のために社会正義・市民の利益を捜査機関に売り渡したとしかいえないよ。
 
さらにある意味当然ながら、弁護士業界はいざとなると監督官庁というべき最高裁・法務省に頭が上がらない存在、という点も忘れちゃいけないね。
そもそも資格取得前の司法修習の場も、「裁判官絶対」を信じ込ませる洗脳の場に思えちゃう。だから法廷でも、裁判官への従順ぶりに驚かされることもあるんだ。

どう考えてもこの安保法制は戦後日本の最大(しかもダントツ)の危機だよ。来年の参院選が今ひとつ期待できそうにない以上、裁判が最後の砦になるんだ。

にもかかわらず、このまま行けばこの裁判は絶対に負けちゃう。これを勝つには、裁判所の腐敗を突く強い世論の勃興しかないと思うんだ。
これさえあれば裁判官も意地を見せる可能性が出てくると信じたい。なにせ元最高裁長官やほとんどの憲法学者が「違憲」を明言してるんだし。
 
だけど弁護士は勝てる可能性のあるこの唯一の方法を放棄してる。そして祈るような気持ちでこれを見守る多くの市民を完全に裏切る形で、勝てるはずのない裁判をやるという。これは政権からみれば、反対運動のガス抜き的存在にもなっちゃう。

集会での弁護士のかっこいい発言を聞いていやな気持ちになった理由をじっくり追求してみたら、こんな結果になったわけだよ。

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